魚とり、カヤック、ラフティング… 大人も子供も夢中になれる川遊び!
豊かな自然と澄んだ水で、心と体を解放しよう!
爽やかな風、ポカポカ太陽が心地よい季節に美山へ来たらなら、ぜひ楽しんでいただきたいのが清流、美山川での川遊び。川底まで透き通った美山川は、美しいのはもちろん安全性も抜群で川遊びにぴったりの川なのです。大人も子供も、水しぶきをあげながらワイワイ声をあげて遊べば、心も体もデトックス&リフレッシュできますよ!ピクニックついでに靴をぬいでじゃぶじゃぶ川に入って遊んじゃう、なんて気楽に楽しむのもいいですし、ガイドを頼めば、カヤックやラフティングなど多様なアクティビティも体験できます。そこで今回の美山かたりでは、美山川の魅力と遊び方を、美山のアウトドア名人で知られる田歌舍の藤原誉さんに聞いてきました。
美山川は、全国有数の川遊びに適した川
——美山川に惹かれて美山町に移住し、さまざまな川遊びや自然体験ツアーに参加できる田歌舎を立ち上げた藤原さん。藤原さんがそこまで美山川に魅力を感じるのはなぜですか?
藤原「美山川って里からの距離が非常に近いんです。だから美山にきたら、すぐに川遊びができるし、朝夕にちょっと釣りをしたりもできる。そんな身近さ、気楽さが魅力の一つですね。
それに美山川は、標高が低くて水が暴れないからとても安全なんです。昔から川のすぐそばで人々が暮らし、畑を営み続けてきたことがそれを証明しています。しかし、だからといって穏やかでつまらない川ではありません。起伏に富んでいて、深い淵もあれば飛び込む岩もありますから、スリルを楽しむ遊びだってできます。水がきれい・危険が少ない・アクセス抜群・いろんな楽しみ方ができる。そんなオールマイティな川は全国的に見てもなかなかないんですよ。」
子供~お年寄りまで楽しめる、多彩なアクティビティ
——美山川では、どんな遊び方ができますか?
藤原「自分たちで気軽にできるものなら、魚とり。釣り竿を持っていなくても、手づかみでも捕れるし、手網でも捕れます。魚は昔に比べて減ったかも知れないけど、それでも他所に比べるとまだ多い。水がきれいだから、どんな魚でも美味しく食べられますよ。
また、田歌舎ではラフティングや、カヤック、渓谷を冒険するキャニオニングなど、さまざまな川遊びのプログラムを用意しています。カヤック、ラフティング、キャニオニング、シャワークライミングは小学4年生から。川を歩いて気軽に楽しむリバートレッキングは、小さなお子さんがいる家族連れにもおすすめです。美山川を知り尽くしたベテランガイドが、安全に楽しく遊べるサポートをしています。」
おすすめはスリル満点のシャワークライミング!
藤原「シャワークライミングというのは渓流を登るアクティビティ。時にはロープを使っ たりしながら沢や滝を登っていくので、アドベンチャー感たっぷりです。滝がたくさんあ るところは、美山の中でも険しいエリアで美しい自然がたくさん残っているし、スポーツ 的な面白さもあります。子供でもチャレンジできる小滝もありますよ。子供にとって自然 の中での冒険はワクワクたのしいものだし、好奇心も育まれます。美山川は初心者に優し い川なので、いろんなチャレンジをさせてあげられるスポットがたくさんあります。ガイ ドを依頼して、自分たちだけではできないような川を体験することで、自然との付き合い方を学ぶ。そんな時間もまた、人生を豊かにしてくれるのではないでしょうか。」
かわいい子には、川遊びをさせよ!
——藤原さんは以前から子供の川遊びを推奨されていますが、なぜですか?
藤原「子供の川遊びは、せなあかん、経験するべきことだと僕は考えています。川で遊んで美しい自然や生きものを見て、自然の豊かさを感じることで、自然に対する敬愛や畏敬 の念が育ちます。
また、危険を感じれば、危険を察知する能力が育まれていく。あるいは 自分で採った魚を食べてみることで、自分の力で捕る、食べる力が養われるし、美味しい という感覚もよりビビッドに育まれます。もちろん川でなくても、山でもいいのだけど、 山って嫌な虫がいるとか、あるいは登るのがしんどいとか、楽しさもある反面しんどさも やっぱりあるでしょ。川の方がいい意味で楽チンに楽しい。楽しみながら学べる。そういうことが最もやりやすいのが美山川の環境じゃないかと思うんです。自然で遊ぶ体験をも った子供が減ってしまうと、自然と共生するという発想を持った大人が消滅してしまう。 川がおもしろいと思う子が育てば、次の釣り師が生まれるし、川魚を美味しくいただくと いう食文化を引き継ぐことにも繋がります。もっともっと子供たちが川で遊ぶ姿がそこら 中で見られるようになってほしいですね。」
Tシャツで川遊び、はNG?
——川で遊ぶのは初めて、という方に適した服装を教えてください
藤原「初心者ほど半袖Tシャツだけで遊んだりしがちですが、大前提としてできるだけ肌 の露出が少ない方がいいですね。日焼けや虫さされの問題だけでなく、万が一転倒したり 、川に流されて岩に体を擦ったりしても軽傷で済みます。
また、綿のシャツは体に密着し て、乾く時に気化熱で体温を奪うので、天候が悪くて水温が低い時なんかだと、低体温症 を引き起こす危険もあります。ですから川遊びの時は、できるだけ化学繊維系の撥水性の良い素材でできた衣服を身につけた方がよいでしょう。
おすすめはラッシュガード。最近 はユニクロなどでも買えるようです。また、大胆に川で遊びたいならライフジャケットも 備えた方が安心です。着替えも用意しておきましょう。」
(※田歌舎で開催しているアクテ ィビティでの持ち物についてはHPをご確認ください)
「川はみんなのもの」という気持ちを忘れずに
——最後に、川遊びで気をつけたいルール&マナーを教えてください
藤原「ゴミは放置せず持ち帰る、というのは当然のマナーですが、意外と知らない人が多いのが漁業権のこと。
川には漁業権というものがあり、釣り人達はお金を払って漁業権を購入しています。釣りは静かに魚の気配を感じながらやっているところもありますから、 そんな釣り人の楽しみを損なうような行為はしないように気をつけたいですね。なかなか 自分の行為が迷惑になっているとは気づかないものですが、まず他の人の邪魔にならない ようにしようと意識することがとても大切なことではないでしょうか。川はみんなのもの 。違う遊びをしている人とも心地よく川を共有できるよう、譲り合いの心を持つことが大 切だと思います。」
これからぐんぐん気温も上がって、アウトドアにぴったりの季節がやってきます。美山へ 遊びにきたらぜひ、川遊びにチャレンジしてくださいね。